頼み

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美桜の嬉しそうな顔が、なんだかチクリと詩織の胸を刺した。 真っ直ぐに美桜を見ることが出来ずに、窓へと視線を外すと、ついさっきまでは誇らしげに花を咲かせていた桜が、美桜の後ろで風に吹かれて、寂しげに花びらを散らしていった。
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