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重い足取りで下駄箱に向かう。
「元彼に会いませんように…」
そんな気持ちを胸に閉まって歩く。
「あっ…。」
下駄箱にいたのは工藤くんだった。
でかいエナメルバックを肩にかけている。
挨拶した方がいいのかな…?
でも冷たいし、あんなこと言われたしな…。
そう迷っていると工藤くんと目が合った。
「あっ…おはよ…。」
とっさに挨拶をする。
工藤くんと今まで会っても挨拶しなかったのに…。
何で少し意識してるんだろう…。
「はよ。」
軽くだけど挨拶をしてくれた。
何か少し嬉しかった…。
「く、工藤くんっ!」
思わず工藤くんを呼び止める。
「何?」
相変わらずキミの返事は冷たい。
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