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「俺、飲み物買ってくる。」
そう言って自販機で飲み物を買う工藤くん。
立ち止まって待ってると工藤くんの横の自販機に元彼がいた。
隣には女の子―
会いたくないって何度も思ったのに…!
元彼と目が合った。
それをすぐに反らす。
嫌だ…いたくない…!
「はい。」
その声と同時に頬に冷たさを感じた。
「ひゃっ!」
その冷たさに思わず声を出してしまう。
「あんた炭酸飲める?」
頬にあてられたのは冷たい炭酸飲料。
「飲めるけど…えっ…?」
「あんたにやる。」
そう言ってゆっくりと歩き出す工藤くん。
工藤くんの手にも同じ炭酸飲料。
「…ありがとう!」
微かに工藤くんが笑った気がした―
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