淡い恋

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  「工藤また場外ホームランかよー。 いい加減オレに気遣えよなぁ。」 ピッチャーの子がため息交じりに言った。 「あれがホームラン…?」 初めて見たホームランは、グラウンドの外まで工藤くんが放った特大ホームランだった。 「すごすぎる…」 工藤くんは笑っていた。 決して他の子には見せない眩しいくらい輝いている笑顔だった。 ―ドキッ。 心臓の音が早くなる。 体中が熱くなる…。 何だろうこの胸のドキドキ…。 前にもこんなドキドキがあったっけ…? あっ…。 私…工藤くんに恋しちゃったの…? .
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