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「いつまで泣いてんの?」
「ふぇ…?」
涙を拭いて真っ直ぐ見ると野球のユニフォームを着た男の子が立っていた。
「工藤…くん…?」
名前を呼ぶと少し睨みつけた。
工藤くん…怖い…。
「すぐに泣き止むと思って待ってたけど長すぎ。部活始まっちゃったじゃん。」
そう言ってロッカーを漁った。
どうやら忘れ物をしたらしい。
ってことは……見られてた…?
「もしかして…ずっと見てた…?」
恐る恐る聞いてみると、工藤くんはめんどくさそうにため息をついた。
「見たくて見たわけじゃないんですけど。」
工藤くん…キレてる…?
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