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「俺も好き…。けど仲間として。
恋愛じゃない…。」
淡々と言う工藤くん。
沙彩ちゃんはただ黙って泣いている…―
てかつくづく思うんだけど、
私ここにいたらマズくないですか…?
「気持ちに応えられなくてごめんな。たださっき村木に言ったこと、謝ってくれ。」
そう言ってぶっきらぼうに沙彩ちゃんの頭を撫でる工藤くん。
沙彩ちゃんもそれで落ち着いたのかコクリと頷く。
「夏香ちゃん…っ。ごめんなさ…いっ…。」
泣きながら謝る沙彩ちゃんに私は言葉は交わさず、笑顔で返事をした。
沙彩ちゃんは工藤くんのことが本当に大好きだったんだね…。
だから自分を見失ってあんなこと言ってしまったんだよね?
確かに私は沙彩ちゃんに比べて工藤くんのこと…わからないと思う。
けどね…工藤くんを想う気持ちは沙彩ちゃんと変わらない。
いつか…沙彩ちゃんよりも工藤くんを知っていけるようになりたいな…―
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