炭酸少年

9/13
前へ
/64ページ
次へ
  「私…工藤くんのこと… だいすっ!!!」 大好きって伝えようとして、「だいす」まで言った時… 工藤くんにキスされた。 突然の出来事で私の目は見開いたまま。 炭酸水みたいにシュワシュワ~っと体が火照り、まるでソーダ水の泡に溶けたような気分…― やっと離された唇…。 理解が出来なくて頭の中が真っ白になる。 「えっ…あの…えっ…?」 何もわかっていない私を見て、工藤くんは小さく笑う。 そして、一言。 「アンタが思うより、 俺はアンタのこと… 好きだと思うよ?」 そう言って何事もなかったかのようにまた歩き出す…― .
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3074人が本棚に入れています
本棚に追加