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キャァァァァ!!
やがて時間は過ぎ、舞踏会も終わりを告げる頃、突如として大広間の中心にどす黒い炎が発生し、場に誰ともわからない悲鳴が木霊する。
レイス「なんだ!?」
レイスとライザは黒い炎を見つめながら戦闘態勢に入る。
やがてどす黒い炎が消えると、そこには真紅の翼に血の如く紅い両眼、髪が後ろに立ち、着物に似た物を纏い、まがまがしいオーラを放つそれは、まさしく《悪魔》だ。
「ふむ…なかなかどうしていい選曲ではあったぞ人間共…
貴様らの葬送曲にはちょうどよい…
幾度の戦地を越え死地を越え、我が手に参れ…《魔刀》血舞ノ太刀(ケツブノタチ)」
悪魔の手に魔力が集中し、黒い光を放ちながら、2メートルはあるであろう大太刀が出現した。
太刀は妖しい紅い光を薄く放ちながら、振るわれる時を静かに待っている。
「血にマミレ、絶望ニ堕チロ…『黒炎絶斬』…」
悪魔は血舞ノ太刀を天を刺すように高々と掲げ、太刀に黒い炎を纏わせる。
そしてそれを迷わず、
振り下ろした。
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