ー4truck

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空港を出てタクシー乗り場へ。 タクシー乗り場までは専用の通路が通っており、前の便で到着した観光客がちらほら歩いている。 「シェンシュンさぁん」 耕助が後ろから大きく手を振って追いかけ来た。 「ひどいじゃないですか、私を置いていくなんて」 「遊び人にかまっている暇はない」 定秋は冷たく突き放す。 「私がただの遊び人に見えますか?」 耕助は一枚のSDカードをちらりと見せた。 (やはり、子守よりもたちが悪い) 「あのべっぴんさん、中国系のCIAッスよね」 「それで、そのカードはどうした」 「一発ぶたれたんで、その代金として頂戴してきやした」 耕助は笑いながら言った。 「気づかないッスか、至る所にハリウッド級の役者が揃ってるッスよ」 (確かに、カップルに紛れて各国特務機関、はてはマフィアまで見知った顔がいくつもある。
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