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三重ものセキュリティを解除し、さらに二重に暗号化されたデータを解凍、復元し、SDカードに記録されていた指令書を見た。
「そういうことか」
定秋は指令書を読んで、部分的に納得した。
(あの暁という女の正体は書いていなかったが、台湾支部が手掛かりを一つも発見出来ないのは納得した。
暁は優鬼が保護している。
ならば、見つけることが出来なくて当然だ。
そして、今回の僕の任務は暁を国外に脱出させること。
唯一の障害はやはり13)
耕助の部屋
耕助は電話をかけていた。
《……はい。
定秋の監視は大丈夫ッスよ。
ただ、優鬼が一枚噛んでいやして……。
わかりました》
耕助は電話を切った。
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