11191人が本棚に入れています
本棚に追加
《あぁ……。
そうだ、指示通りやっている。
……しかし、そのままでは危険だ。
現状はその方向でいく。
ちっ、そろそろ会議が始まる。
後は頼んだ》
北林定秋は電話をきった。
全身黒のスーツに身を包み、3年前よりも身体も頭も成長した定秋の顔つきは以前よりも鋭くなっていた。
携帯電話をポケットに滑り込ませ、目の前にある映画館のような扉を開けた。
中は真っ黒。
0~13までの数字がデカデカと壁でほんのりと光っている以外に光源はない。
定秋は慣れた様子で闇の中を進み、11と背後で光るイスに座る。
すると、目の前の闇がぼうっと光ってデスクが現われた。
デスクは一部で淡い緑色に光り、自分の身の回りを最初限照らしてくれる。
また、それぞれの番号のところでも同じようにデスクが光り始めた。
最初のコメントを投稿しよう!