ー5truck

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定秋と13は足早に会議室を後にした。 「アヤツは組織にとって危険な存在。 削除する時がいよいよ来た」 再び会議室に光が灯った。 「そのためにアイツを任務に同行させた。 もし、失敗しても尻拭いは彼らがしてくれる」 8が言う。 「粛清を」 0が言うと、再び会議が真っ黒になった。 「シェンシュンさん」 13が定秋の後ろから走って来る。 シェンシュンとは定秋のコードネームだ。 「アワッ」 長すぎるスーツの裾に躓いて13は空中で反転し、尻餅をつく。 「大丈夫ですか、耕助さん」 定秋は耕助に手を差し延べる。 耕助は13のコードネームだ。 「いやぁ、かたじけない」 耕助は定秋の手を借りて立ち上がった。
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