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「にしても、妙ッスよね。
ナンバーズ自らが任務に就く。
私はねぇ、これには裏があるんじゃないかなってにらんでるんですけど、シェンシュンさんはどうですか?」
耕助は武将髭を撫でながら言う。
(確かにそうだ。
いくらSの回収だろうとナンバーズ自らが現地に向かうなんて有り得ない。
考えられる可能性としてはーー)
「考えられる可能性としてはその少女がただの少女では無い、または任務中の名誉の殉職ッスかねぇ。
いや、案外両方だったりして……」
耕助は意味深に言った。
(この男僕と考えていることと全く同じことを考えている。
伊達にナンバーズに選ばれたわけではないな)
「まぁ、私は皆さんと違ってIXを持ってるわけでもありませんし、おたくも色々と厄介な噂が漂ってるわけですし……。
お互い、生きて帰るためにキョーリョクしましょう!」
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