prologue -兆し-

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「カズちゃんは正義感が強くて立派だねぇ。将来はお巡りさんになるのかなぁ?」 「僕、オトナになったらアタレンジャーになるんだ!!アタレンジャーになったら、おばあちゃんを悪いヤツらから守るんだよ」 1989年 相原カズマ…7歳 当時、共働きの両親に変わって祖母のサトエがカズマの面倒をよく看ていた。 祖母サトエは前大戦時使用された新型爆弾の被爆者であり、年を取った今では体調をよく崩していた。 そんな「おばあちゃん」の姿を見てきたカズマは、サトエを守ろうと、幼いながらも一生懸命サトエの家事を手伝った。 その流れか、または当時TV放送されていた戦隊シリーズ「アタレンジャー」の影響か、次第に正義感が強く元気な男の子として近所で評判となっていた。
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