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樹月×睦月(樹月視点)
紗重達が一緒に出掛けようと誘ってくれた。嬉しかった…何よりも睦月とお出かけすることが楽しみだった
当日になって睦月が具合悪くて行けないと言われた…油断してた…最近体調良かったから…睦月のこと気づけなかった自分が悔しい…もちろん行く気なんかなかった…だけど
『僕は大丈夫だから行ってきなよ』
『でも…僕は』
睦月が一緒じゃなきゃ意味がない…だけど睦月は行ってと何度も言った。苦しいだろうに僕に微笑んだ
『分かった…すぐ帰ってくるから!』
『うん』
『ちゃんと薬飲むんだよ!』
睦月は苦笑を浮かべて大丈夫だから…そう言った
部屋をでて歩いていると胸が痛くなる。今すぐ戻りたい衝動にかられる…君がいないだけで僕はこんなにも取り乱してしまうんだ
『おはよう』
『あれ?睦月君は?』
二人が待っていて事情を説明した
『そっか…』
『大丈夫?』
八重は残念そうに紗重は心配してくれた
『…っ…』
僕は睦月のことばかり考えてしまって二人に気を使えなかった…だから
『ねぇ!待って樹月君』
『っ…ぅ…』
『紗重!』
苦しそうな紗重の声と慌てた八重の声で僕は我に返った。
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