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「いったーい!何すんだよ!!ねぇ慰めて?」
「馬鹿言うなっ、まずはおみつさんから離れろ!」
藤堂の顔が近付く。
永倉が藤堂の肩を掴み引き剥がそうとしていると、慌ただしい足音が近付いて来る。
「がー!やっぱりお前か!!平助っ」
大きな体を揺らして現れたのは原田だった。
原田は藤堂がみつに抱き付いて顔を近付けているのを見た。
「お前何やってんだよ!みっちゃんから離れろ」
「ちっ。左之じゃん、久しぶりー」
「ちっ、つったなっ!久しぶりー、じゃねえ!!は、な、れ、ろっ」
原田は無理矢理みつを引き剥がし、後ろへかくまった。
「良いじゃん、減るもんでもないしさー接吻ぐらい」
「許さーん!!そんな不純な行為!」
「とか言っちゃって、自分もあわよくばとか思ってんじゃないの?」
――ぐっ
「当たりか、説得力ないね。左之にそんな言葉似合わないからかな?」
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