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「改めまして、藤堂平助でーす。よろしくね、みっちゃん」
藤堂は正面に正座するみつに握手を求め手を伸したが、原田にはたきおとされた。
すかさず原田を睨む藤堂。
「何すんだよ!左之」
「みっちゃん、何しても良いからコイツにだけは近寄るなよ!コイツは女ったらしなんだ。近寄ったら何するか分かんねえから、絶っ対」
「そこまで言わなくても良いじゃん!女好きは男の性でしょ。左之は男が好きだっけ?」
「違ぁーう!俺も女好き…って何言わせてんだ!誤解すんだろ!あの、みっちゃん…男は好きじゃなくて…もちろん女の人のほうが好き…え?何言ってんだ、俺」
はっと我に返った原田はみつに言い訳を始めた。
「自爆してんじゃん。俺のせいじゃないし」
笑いを噛み殺しながら藤堂は言った。
「平助、あんまり左之助で遊ぶな。頭の中の収拾がつけられてない」
「俺のせい?」
「他に誰がいる」
「そうだ!お前のせいだ!」
「何だよ、皆して俺をいじめるんだ。もう良い、腹減った。飯食べ行こー」
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