一章

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笑うみつを見て生唾を飲み込んだ。 ――余裕だなぁ 「何者なの?」 「私は忍です。」 「へ?忍?」 「はい。刀も握れます」 藤堂はがくりとうなだれる。 そんな藤堂と裏腹にみつは笑った。 ――綺麗だから裏があると思ったら… なるほど、土方副長が逃がさないわけだ 「使えない人は入れないんだっけ、此所」 「言い方悪いよ。やる気のある人だけが入れる、言うてくれる?」 歩は料理を卓に乗せながら言った。 「ここに普通の人、居ないもんね。歩さんだってそうだし」 「まぁ、そうやな」
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