4989人が本棚に入れています
本棚に追加
「びっくりだなぁ、忍だったなんて。そうじゃなきゃ新選組には入れないんだけど」
伸びをして立ち上がった。
ちょうど上には木刀が並べてかけられている。
「綺麗だし、俺好みだし」
藤堂は原田をちらりと伺った。
何くわぬ顔で稽古を続ける原田だが、少し様子がおかしい。
「あんな美人いないよなぁ」
――お?珍しい…
ここで一押し
さらりと木刀を撫でた。
「俺頑張ろっかなぁ」
「今何て…」
それを聞くと原田は手を止め藤堂を見た。
と同時に藤堂は木刀を片手で掴み、原田の顔に切先を突き立てた。
そしてにやりと笑う。
「結構本気って事。鈍いなぁ」
最初のコメントを投稿しよう!