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――それで十分だ
今がずっと続けば…
藤堂は構えた。
「うじうじ、うじうじ女の尻追っかけ回してるお前に俺が倒んのか?」
挑発気味に槍を軽やかに扱う原田は、鼻で笑った。
「あんね、俺はやる男なの。少なくとも、お前みたいな好きな人に、好きの一つも言えない奴には負けないね」
「ぐっ、言えねえんじゃねえ!言わねえんだ!!」
「好きなんだー、みっちゃんの事」
――知ってたけどね
「何でそれを…じゃねえ!ばっ、馬っ鹿野郎!!みっちゃんなんて、いつ俺がそんな事言ったんだよ!」
「言わなくても分かるの、態度に出し過ぎだから」
「…は、はん!お前みたいに女好きに言われたかねえな!」
――無理矢理、話変えたな
ま、好都合だけどね
「あーそれだ、それそれ。俺ね、やめるやら」
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