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肯定も否定もしない土方。
みつの心に渦がまく。
味わったことのない感覚が気持ち悪い。
土方の発言一つ一つに敏感になる。
「あぁ?」
「違うんですか?副長の事だから、綺麗な女引っ掛けてんでしょ」
すかさず相槌を入れる藤堂はとても楽しそうだ。
ちくり。
また針が胸を刺す。
「毎晩そんな虫のいい事があったら、こんなむさ苦しいところ帰ってきやしねえよ」
まだ残る月明かりに照らされた土方の顔が、にやりと口角をあげる。
それがとてもいやらしくて、みつの首を絞めた。
苦しい。
何故かは分からない。
「わぁ、何か色男にそんな事言われると腹立つ」
「お前、俺は副長だぜ。立場分かってんだろうな?」
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