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――いや
『みっちゃん』
―――言わないで
『俺が死んだら』
――――そんな事
『泣いてくれる?』
――聞きたくない
『俺のためだけに』
「はは、はっ…泣いてくれた」
「喋らないでください!」
これ以上、紅を見たくないと思った。
非情な周りの景色は彼の命が消えるのを静かに待つ。
「やっぱり…っ……げほっ」
瞳の光が消えたのは遠の昔。
「みんなと…いっしょ…が…はっ……良かっ……た」
終わりはとても脆い。
そして、唐突過ぎる。
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