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山崎から発せられたとは思えない言葉に、藤堂は後悔の念に駆られた。
ここまではっきり言われてしまっては、からかい甲斐がない。
「みつさんが誰と一緒になろうと、みつさんが幸せだったらそれで良いんです。俺じゃなくとも」
最後の言葉は弱すぎて聞き取りにくかった。
自信が無いのかもしれない。
「こうでもしないと一緒には居れないんです。」
逃げ腰の山崎に若干の苛立ちを覚え、藤堂は無言で立ち上がった。
「つまんない。帰る」
「…俺の話し聞いてないですよね。一体、何しに来たのですか」
「別に」
冷たくしあしらったのは、今の山崎を認めたくなかったからだと思う。
この男は一生みつを見ているしかできない。
でも、自分は違う。
「今だけだよ」
――一緒に居られるのは
今だけ
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