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山崎とみつが一緒に居られるのは今だけ。
は、遠回しに藤堂がみつにちょっかいを出せるのは今だけ。
を意味している。
ずっとこの環境が続くと限らない。
時代が変わっていくように、新選組内部も変わってきている。
山南の死が良い例だ。
自分が築いた関係はいつか消え去って行く。
昔の想い人を亡くしたように…
藤堂は頭をぶるぶる振って、抹消しようとした。
だが、それも虚しく頭の隅にぽつりと残ってしまう。
「藤堂君、顔色が悪いですね。何か嫌な事でもありました?」
前から静かに現れたのは伊東だった。
滅多に姿を表さない伊東に驚いた藤堂だが、いつものように笑った。
「何もないですよ、せーんせ」
師匠である伊東は尊敬する人物。
剣の腕は伊東に誉めて欲しいが故に上げた様なものだ。
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