―死の尊厳―

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「それって…ママの事だったり…する…の。」 鶴田さんは、何も答えず、 私の目を見て、小さく頷いた。 「永遠ちゃん、ホスピスはね 誰もが望んでも、入れる病棟ではないわ。 変に誤解しないでね。 人はね、誰もが死と繋がっているのよ。 此処はね、亡くなるまで、生きたいと思いながら、 生きていて良かったって思いながら過ごす為の病棟なの……」
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