夏と休みと特訓と……

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それに不思議な表情で飛鳥もそちらを向く。 「貴方はこれに関わらないほうがいいよ」 「──っ」 いきなりだった。 「何度か似たような質問はされてると思うけど、まだ“ただの”『選別の右手の担い手』でしかない貴方は今すぐ立ち去るべきね。ここから先の次元の戦いでは貴方の能力も貴方も役に立たない」 「桃髪の姉ちゃんちょい待ち。兄貴には『本人の意志を尊重する』って言われてんだ。決めんのはこの子だ」 「あ、そうだったね。なら、私は大人しく引き下がっておくよ」 アリスは一メートルほど跳び下がり、真逆を向いた。
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