夏と休みと特訓と……

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「飛鳥、だっけか?中々に男前なこと言うじゃねぇか。兄貴と出会ってなきゃ、姐御って呼んでたぜ?」 「激しく遠慮します」 飛鳥は表面上冷静に返したが、男前という部分には若干怒りを覚えた。 ──女の子に男前って……。 それと同時にそこまで自分には色香がないのかと落胆した。 飛鳥の落ち込み具合を見て、メギドが慌てる。 「お、おい、そんなに姐御が気に入らなかったのか?なら、あねさんでも──」 「メギド、少し黙る……うざい」 アッパー気味にネルビの右拳がメギドの顎を打ち上げ、さらに鳩尾に左拳をねじ込んだ。メギドはそのまま地面に倒れ、気絶した。
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