夏と休みと特訓と……

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ネルビは一度倒れたメギドに視線を落とすが二秒としない内に元に戻す。 「メギド、頑丈。……二三回殺っちゃっても大丈夫……。……たぶん」 「殺っちゃったら普通に死んでんだろ、それ」 深矢のツッコミと同時に皆がメギドに視線を移す。 メギドの胸部は呼吸のために上下している。生きてはいるようだ。 「それよりも、返事、は?」 「俺は聞くぞ?覚悟なんて大層なもんは持ってねぇけど、涼恭に謝りたい。俺は退かねぇよ」 「いつつ……。私も、……かな?途中で諦めるのは嫌だし、遠距離で攻撃し続けれる人、一人くらいいるでしょ?」 深矢はあくまでいつもと変わらない様子で。霞弥は癒しきれなかった先程の戦闘での傷を押さえつつそう答えた。
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