23624人が本棚に入れています
本棚に追加
ネルビは叶に視線を向けた。
「僕に兄さんの忠告なんて関係ない」
「朝城叶……貴方には、他、とは別に、主人から伝言言付かってる……」
まるで叶には興味がないかのように目線も合わせずにネルビはいつも通り途切れ途切れに話す。
全員の表情が変化した。
構わずネルビは続ける。
「貴方には、一言。……『来い』って、だけ伝えるよう……言われた」
「……なら、僕もその続きを聞くよ」
「わ、私も聞くぞ」
ネルビは軽く紗耶香を一瞥。そのまますっと視線を外し、足元に転がるメギドを思いっきり蹴る。
ゴズッと鈍い音をたててネルビの爪先はメギドの脇腹に突き刺さった。
最初のコメントを投稿しよう!