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『…………』
目に見えて怒る飛鳥ら。内容も内容だったが、それよりも涼恭からのその伝言の言い方が気に食わなかったというのが怒らせた原因であった。
まるで全員がそれを選ぶかどうか試していたかのような言い分。しかも、皆が確実にそちらを選ぶことをわかっていたかのような、そんな伝言。
「続きは?」
「あ、ああ、続きだな」
こめかみに浮かばせた青筋をピクリと動かして飛鳥は催促。メギドもすぐに言葉を紡ぐ。
「『八月二十五日明朝に彩陽学園の校庭に行け。そこに全ての答えがある』」
即ち、決戦の日を示した言葉だった。
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