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「涼、恭、は、私……にいっぱい、色んな……ものを、くれた。『混沌、血銃……の死……神』としても、たくさん……。そんな、涼恭……が、……無駄なわけ、ない!」
残った微かな力を振り絞りサリアは叫ぶ。それを樟葉は嘲笑い、鎖に絡まれ、身動き一つ取れないソレをひっぱたいた。
「こんな、殴られても呻き一つ漏らさず反抗の目付き一つ向けない“これ”がそんな価値のあるものだとでも言うの?」
腹部をキツく蹴りつける。神の御技により輪廻の輪から解き放たれたこの存在達が死なない……いや、死ねない存在だと言うことは知っている。
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