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それを見て、ふん……、と鼻を鳴らす。
「これに恋して、これを愛すなんて正気の沙汰とは思わないわぁ。私はこれを汚れと思い、穢れと呼ぶ。これを世界の汚点だと思い、私はそれを浄化する。
私は世界のためを思い動いているのよ?」
それを狂気を孕み、狂喜に塗れた狂った蒼い瞳。蒼に無理矢理染められたドス黒い禍々しいナニカ。
歪みに歪んだ常人のそれに比にならないそれは正しく魔性。力に匹敵するただの気迫にも満たない感情の一つ。
「流石、は……人、でなしね」
「玩具は持ち主に遊ばれていればいいのよ」
柱に巻き付いた鎖を掴んだ。
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