夏と休みと特訓と……

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       * ………… ニホン某所にある魔法使い用の独房。そこの一角で小規模の爆発が起こった。 本来魔力は完全遮断されるように出来ている魔法使い用の独房なのだが、その中でおかしなほどに魔力を放つ存在が一つの檻の前で立っていた。 檻の中の人物がそちらへと怪訝な目付きで見上げる。 「ふむ、儂に何の用かの?魔力もないただの老いぼれに」 その人物とは今まで朝城を牛耳ってきた朝城家前当主朝城高弦。 「お前にはまだ利用価値があるんだ。一緒に来てもらうぞ」 左目部分にのみ穴が空いた白い仮面を被った男が檻の前で高弦を見下ろしていた。
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