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進学までは度重なる苦難や壁があったのですが、そこは朝城の力をお借りして一掃。もちろんこれは涼恭様には内緒です。
私も主人の嫌われる朝城の名を使うのは苦肉の策でした。
けれど、成績は実力を隠しに隠していたため、ほとんどが壊滅状態。さらに無愛想な涼恭様がノート提出等以外で内申点を頂けるわけがありません。
私とてしたくはなかった仕方なしの行動だったのです。
そしてご無事に『彩陽学園』に御入学なされた涼恭様は叶様達と再会なされました。
それでも涼恭様が笑うようなことはなく、それどころか偽りの笑顔ですらアルバイト時にしか見せなくなってしまわれました。
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