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霞弥は門を越えていった。
残るは叶、飛鳥、楓、アリス、ネルビのみ。
「さて、次は誰が行く?」
「誰でもいいじゃない。出来るだけ速く。ただそれだけよ」
「ならば、私に行かせてくださいませんか?」
楓が前に出る。
「構わないよ」
「ありがとうございます」
叶の返答と同時に楓は門の前へと跳んだ。
構えたのは、『死神』の由縁たる涼恭の大鎌。軽く後ろへ引いて、そのまま元に戻すように振るった。
特に何かが起こるわけではないが、門は開いた。
「涼恭様、今行きます」
楓は大鎌をしまい、門へと飛び込んだ。
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