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「次は僕だ」
門に歩み寄っていく間に叶の両目が蒼く煌めいた。門は開いていく。
「……兄さん」
叶は立ち止まることなく門の向こう側へと進んだ。
「ネルビ、まだ、貴方達に……力、見せるわけ、いかない。……最後に行くこと、要求」
「気になるけどいいよ」
「私も構わないわ」
「感謝」
ネルビは小さく頭を下げる。もちろん表情は変わらず無表情のままである。
「なら、私から行かせてね」
アリスはその場で数回跳ねる。そして、門に向かって一気に跳躍する。
門が目の前だろうと気にしない。
そのままアリスは門を貫通して向こう側へと進んだ。
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