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「いつ、あたしを……?」
「初めからだ」
どこかからか、黒ローブには掴むことが出来ないが、魔力が収束されていくのを感じた。
──ここに来て油断してくれるとはね。
黒ローブも魔力を高め、身体中に纏う。
「自分から魔力を練り上げてくれるとは、感謝するぞ」
「?……────ッ!?」
魔力が黒ローブの身体からむしり取られた。
「これでもうお前に用はない」
「まさか、あたしから魔力を──」
「俺との戦闘代金だ。金がないならば、魔力を寄越せ」
ディルクは黒ローブからは決して視認されない状態でナイフを構えた。
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