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「で、まぁた敵さんが立ちはだかってんのか」
深矢は面倒そうに頭を掻きながら呟いた。
「次は俺ァ、残ってやるよ」
ダンッと大剣を一本地面に突き刺し、首の骨を鳴らしながらバルドが前へ出た。
黒の外套が弾け、バルドから魔力が溢れだした。
「つーかなぁ、こいつらの訓練相手ばっかで鬱憤溜まってんだよ。晴らさせろ」
「いい度胸してるね。僕ら五人を同時に相手をしようっていうのかい?」
そう、今、叶らの前には五人の黒ローブが佇んでいた。
「たまには本気で戦いたいんだ、俺ァよう」
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