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「で、そのキミの本気とやらならば、僕らを抑え切れるとでも?」
真ん中に立つ黒ローブの言葉にバルドは大きく笑い声を上げて、大剣を地面から引き抜いた。
「んなもん知るわけねェだろォが。つーか、本気でなんて一年以上も戦ってねェし、余計に知るか」
大剣を肩に乗せ、バルドは後ろにいる叶達を見た。
「おら、先に行け。てめえらはこの先で会わなきゃならねェ奴らがいんだろ!なら、さっさと行けやカス共」
「バルちゃん、死んじゃダメだからね」
「俺が死ぬわけねェよ、俺なんだからな。本音だけどよォ、戦うのに邪魔なんだ。だから、さっさと行け。殺すぞ」
叶達は無言で頷き、奥へと走りだした。
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