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「行かせるとでも?」
黒ローブ五人全員が叶らを追い掛けようと身を翻す。
が、
「させっかよ」
バルドは走りだそうとする黒ローブら目がけ大剣を大きく振るった。その大剣により生まれた剣圧はバルドの込めた魔力により操作され、黒ローブらの行く手のみを塞いだ。
叶らが黒ローブの追い付けないほど先まで駆けていったのを見計らって、大剣を先ほどとは逆に振り、剣圧を掻き消した。
黒ローブがバルドのほうへと向き直る。
「お前らの相手は俺だ俺。俺に戦わせろよォ、オイィッ!」
バルドは大剣を後方へと振りかぶり、駆け出した。
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