23624人が本棚に入れています
本棚に追加
/1156ページ
────
「ふーん。で?」
「いや、だから、そんなに冷たい態度で返されるとときめいち──あ、はい。嘘ッス嘘ッス」
自分の前で両手をワタワタと振るい、冷や汗を額から顎へと伝らせる。
三人の目が意外にマジな雰囲気を放っている──というより、目が完全に据わってしまっているため、深矢の背中は汗でびっしょりである。
「私達は夏休みを使って大規模に修行をしようと思ってるの」
「だから、私に何を求めているわけ?」
「俺達だけでは方針も目標も凄く曖昧なものになってしまう。だから、それをまとめるリーダーになってほしい」
頼む、と三人は頭を下げた。
最初のコメントを投稿しよう!