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…………
「……っしょっと」
大剣を二本とも回収し、バルドは周りを見回した。
いつもならばこのタイミングで戦いの余韻を感じられるだけ感じ、綺麗さっぱり忘れるのだが、今回それはない。
「呆気なさ過ぎだ」
周りを見回しているのは何か戦う相手がいないかどうかを確認しているからで、今のところは何かがいる気配すら感じられない。
(集団戦はディルク以外とは苦手だ。なら、他を探すか。ちょうどリミットも外していることだしな。何かが引っ掛かんだろ)
誰かと遭遇することを望みながら、バルドは歩きだした。
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