最終決戦・序

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       * その頃、叶らは因縁深い相手と対面していた。 「……お祖父様」 「久しいのう、叶よ」 その人物とは涼恭と叶の祖父、朝城高弦であった。 剣呑な雰囲気に入る直前に叶の肩に誰かの手が乗せられた。 叶は振り返る。 「深矢、何?」 「ここは俺に格好付けさせてほしいなって思ってな」 「童(わっぱ)、儂の相手をしようと言うのか?」 「まあ、そうなるわな。爺さんよぉ」 高弦と視線を激突させつつ、深矢は叶から手を放し、腰に差したツヴァイハンマーに手をあてがった。 深矢は右足を引き、すぐさま高弦目がけ跳躍した。
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