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「燃え盛れ真なる剛炎よ、呑み込みし障害を灰塵と化せ。──破炎・劫掌」
霞弥の右手から巨大な炎塊が高弦に向けて放たれた。放つと同時に未だ火の残る右手を後方へと振るう。
腕を振るった軌道上に赤い線が浮かび上がり、それが膨張。焔を浮かべる炎の矢となった。
「火弓─獄炎」
術名が発せられたことにより、炎の矢達が動きだした。瞬く間にその場から消え、高弦へと飛ぶ。
炎塊と炎の矢を携え、深矢は二本のツヴァイハンマーを振るった。
「砕けっ、ブレイク1」
内部から魔力のカートリッジを飲み込む音が響いた。
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