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「爺さん。あんた、叶に魔力を切り外されたはずだよな?なのに、なんで魔力使いまくってんだよ」
あからさまな時間稼ぎではあるが、下手に戦うよりは稼ぐことが出来る。そう判断した深矢は疑問に思っていたことを口に出す。
高弦の魔力が叶の『アカシック・ゼロ』によって切り離されたのは、その両目で確かに見ていた。
幾ら疲労が溜まっていようと流石に叶が能力の使用を誤るはずがない。
能力の成功は確かなはず。
「なぜか、じゃと?──ふむ、なぜじゃろうな。儂は言えんよ。貴様ら直々に確かめてこい。生きておったのならな」
風神を振るった。
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