最終決戦・序

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帯電しているツヴァイハンマーを地面に転がし、痛みのあまり地面に膝をつく。 一度食らっていて無駄かもしれないが、身体に回す魔力をやや増加させる。 深矢の魔力量は元からあまり多くない。 授業の時から魔力切れで負けることは少なくなかった。 魔力量を増やすトレーニングは毎日朝晩している。だが、人にはそれぞれ固有限界値というものが存在し、近頃はほとんど増加の傾向がない。 だからこその戦法だった。しかし、それも通用したことはしたが、それだけだった。 ──それでも、俺は負けられねえんだよッ!! 「まだまだァッ」 咆哮と共に一本のツヴァイハンマーを構え、高弦目がけて飛び込んだ。
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