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飲み物はすぐに届き、遥一もカウンター近くへと下がった。
『……』
沈黙したまま、四人はちびちびとそれぞれ頼んでいた飲み物を啜る。何とも気まずい雰囲気が漂う。
そんな空気を打ち破ったのは深矢だった。
「あれ?狭間先輩と『歌姫』さんじゃん」
「おお、本当だ」
飛鳥らが座っている四人掛けテーブルは店内の右端。深矢はこことは真逆、左端のテーブルへと視線を向けながら言った。轟もそれに乗じる。
深矢の言った狭間先輩とは深矢らが通う彩陽学園の生徒会副会長であり、『彩陽クラス対抗バトル(第一部参照)』で深矢が戦った相手である。
『歌姫』とは深矢らの同級生のことで、詳しいことはまた別の機会にでも語るとしよう。
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