最終決戦・序

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機動力は追尾性に頼るのではなく、炎の縄で直接操り補う。 持続力は魔力を炎の縄伝いに送り続けることで若干無理があるがカバーする。 発生までの時間はどうしようもなく、深矢がやられるのをただ見ているしかなかった。 だから、今はそれを全うする。それが一番、深矢への謝罪と礼になる。 「いつも……、いつも、みんなの後ろにいるからって、私を舐めんじゃないのよッ!!」 「ぐっ」 炎塊に回す魔力を増やし、さらに左手を後方に差し出す。炎の縄が腕に巻き付いていき、最終的に霞弥は直に炎塊に手を付けた。
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