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左手に魔力が収束していく。
「全てを焼き払いし業炎を司る炎神よ。我が炎に呼応し、その荒ぶる怒りを怒涛の劫火と染めよ──『火神ノ裁』」
ただでさえ魔力の消費の多い『大灼塊』を使用しているのにも関わらず、霞弥はさらに魔法を発動させる。
霞弥の後方に巨大な炎の腕が現れた。腕は霞弥より遥かに大きく、猛々しく炎を盛らせていた。
「この期に及んでさらに上級魔法じゃと……!?」
「私は、ただ、涼恭達にぃ、引っ付いてる、だけのぉっ、女じゃあ、ないのよっ!!──爆ぜなさい『大灼塊』」
自身を近距離に置いたまま、巨大な炎塊を爆破した。
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