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「ぬぐぁっ──」
爆発に飲み込まれ、高弦は派手に吹き飛ばされる。地面を転がる高弦はそこでおかしなものを見た。
今出来たばかりの爆風と爆煙を裂いて、巨大な腕二本がこちら側へと迫ってきていた。
──あの腕は爆風を避けるためじゃったのかっ……!
さらに人影が二つ。少年と少女の形をしていた。
「時間稼ぎありがとなぁっ、霞弥!『終焉の再生』!!」
「こちらこそっ、『大灼塊』ッ」
炎の腕が二つの人影を高弦目がけ投げ飛ばした。
それは、二振りのツヴァイハンマーを振り上げた深矢と巨大な炎塊を掴んだ霞弥だった。
二つが高弦をど真ん中に捉えた。
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